平成27(2015)年6月、佐野市岩崎町の広大な敷地にH形鋼の一次加工に特化した「岩崎工場」を設立しました。全自動ラインにH形鋼の材料を搬入すると、管理パソコンがすべてのラインを調節し、完成品になるまで加工してくれます。関東で最初に、最大スペックの導入を実現し、業界の歴史を塗り替えたと言っても過言ではありません。また、屋外ヤード(敷地)の広さは群を抜いており、鋼材の収容可能量は数千tにも及びます。
- 一般的なH形鋼の一次加工は、穴あけ→切断→バリ取り→ショットブラスト(表面加工)→開先などの工程に分かれていて、それぞれに専用機を操作する人員が必要です。クライアント企業からのオーダーは一つひとつ異なり、同じものはほぼありません。言うなれば一次加工は、オーダーメイドの作業です。当社は、受注量の増加に伴い従業員の労働環境の整備が急務になったことから、業界に先駆けて一次加工の自動化に着手しました。
- 「高度な技術力を有するプロフェッショナル集団」を自負する当社は、ベテラン技術者一人ひとりが培った手技を、若い世代へ伝承する取り組みを続けてきました。技術の伝承は社風の一つとして長く受け継がれてきましたが、従来のものづくりにおける「勘」や「感覚」の部分をもっとわかりやすく、多くの人に伝わりやすくするために、人材育成の一環として生産工程の見える化やマニュアル化に取り組んでいます。
H形鋼の一次加工で最も高い技術を要する開先加工。素材の縁を切り開いて溶接しやすくする特殊な工程で、これにより溶接部分の強度と品質を保ちます。これまでは職人が手仕上げで行っていましたが、生産工程の効率化を考えてプラズマ切断ロボットを導入しました。その結果、複雑な形状や幅広い角度での溶接も高精度で実現可能になり、多種多様な注文に対応できます。
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各加工をクリックすると
設備の詳細を確認できます-
- 超硬ドリルによる高速切削も可能なドリルマシン
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- 1,000×400㎜まで切断可能な自動ライン用の大型切断機
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- 高速回転する砥石で孔のカエリ(バリ)やカサブタを除去
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- H型送り式のショットブラスト・コンベア
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- 先端・後端の加工ができるため、シングル機では難しい現場溶接用の製品にも対応
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- 孔明・切断、2つの加工を1台で行うことが出来る複合機
- 小型サイズ用の切断機
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加工出来るサイズは
200×100㎜~1,000×500㎜
小型から大型まで対応可能な高性能開先加工機
- アングルやチャンネルの条鋼材をパンチによる穴あけ、シャーによる切断を行う条鋼材マルチ加工機
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- 4.8t 天井クレーン 5基
- 2.8t 片橋形クレーン 2基
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- 4.8t 橋形クレーン 2基
- 7t フォークリフト